メリット・デメリットを徹底解説!

10 開業以前に備えるべき最も大切なこと
最後に、誰も教えてくれない開業前に考えるべきことをお教えしましょう。
⓪開業を考える前に
勤務医以上に儲かっている開業医は以外に少ない現実。
開業医は9時5時ではありません。レセプトチェックや様々な業務により長時間労働となりますから、時給換算は数千円という事実を知りましょう。
儲けたいから開業は、博打です。
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自分は患者とうまくやれるか?患者がついてくるか?自問しましょう
普段の生活で、人付き合いが下手な先生は開業に向きません。
開業は人気商売です。
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開業前から、保険点数に敏感に!初診料はいくら?再診料は?
大変大事な事なのに、開業して数年して、収益の少ない理由がここにあることにようやく気付く先生方のなんと多いことか?
初診料は2,820円。再診料は730円。
どんなに患者が多くても再診患者ばかりでは…
さらに③のように先生の専門によって収益構造は大きく変わります。 -
専門がアレルギーの先生、消化器が専門の先生、糖尿病が専門の先生。
実は、収益が大きく異なります。
アレルギーでは、初診料以外、何度来ても再診料73点。
消化器では、慢性胃炎などの病名をつければ特定疾患療養管理料、いわゆる業界用語「225」が算定できます。月1回来院させれば2250円。アレルギー科とは1,520円の差がつきます。
さらに糖尿病の先生は、毎月なんと760点。
2022年から始まった「生活習慣病管理料」がとれる脂質異常症・高血圧・糖尿病ではそれぞれ610点、610点、760点が算定できます。
「生活習慣病管理料」の算定要件にはいくつかの条件もあり、また検査料も包括ですが、これにも抜け道があります。そのあたりのテクニックを持っているか?抜け道を知っているかで収益は全く異なります。
因み、私のクリニックでは、喘息患者950名。生活習慣病患者が1,500名。
医師仲間からは「化け物クリニック」と言われるほど「固定客をガッチリ掴んでいます」
特定疾患・生活習慣病の固定患者をしっかり掴むこと!が大事です。 -
患者を如何に通わせるテクニックを磨くか!
時々他院様から転院された患者様の処方を見て驚くことがあります。
何と60日処方…
私は心でこう呟きます「この先生、こんなバカな長期処方をしているから、患者の来院回数も増えないために経営も上向かない。患者も逃げるわナ」と。
60日処方なら慢性疾患でも年6回しか来てくれません。
私は決して30日以上の処方はしません。今でも14日処方の方が結構います。
それでも患者がついてくる。当院のように喘息は素人には診ることができませんから、患者がついて来ます。
固定患者の回転率を上げること!が大事です。 -
競合クリニックに負けない分野はあるか?自問しましょう。
- で述べましたように、得意分野があり、それが近隣開業医に負けない自信、能力があること開業医として成功するカギです。
診療点数の高い疾患を身に着けること!が大事です。 -
専門以外の領域もカバーできるように訓練してから開業する。
勤務医のころは専門分野のみ診ていればよかったでしょうが、開業すればそういうわけには行きません。内科でも簡単な皮膚科を診ることができるように、眠剤も処方できるように一般的なスキルを広げておきましょう。
皮膚科患者には意外に脂質異常の患者が多いものです。検査により検査料、脂質異常症となれば、610点が毎月算定できるようになります。
細かな糸口を無駄にしない、コツコツ拾うことが大事です。 -
開業して何年経っても、まだできない開業医が多いのが、レセプト管理。
勤務医の時代はろくに病名などつけないで済んだと思いますが、これ命の綱です。
どんなに的確に診断し、適切な処方をしても『病名漏れ』があれば、お金にはならないのです。支払基金は鬼です。プロが先生のミスを見逃しません。
何度も言います。
開業は、商売!プライドを捨て、八百屋のオヤジになりきること!
『直美』に見る当世医者事情とは?
「直美」をご存知でしょうか?
「なおみ」ではありません。「ちょくび」と読みます。
今多くの若手医師が初期研修を終えたあと、保険診療に従事せず、そのまま美容外科クリニックに就職する事例が増えています。毎年150名ほど、医学部1つ以上の医師が直接、美容外科に…そのような医師たちを称して「直美」と言います。
先生がたもお分かりになるように、勤務医の過酷さ、理不尽さ、薄給であるが故ですが、最近は、ベテラン医師も美容外科に転科する例が増えています。
しかし、そのような医師の多くは、ろくに研修もなく、短期間のうちにいきなり現場に放り出されるがために、給料は高くなった半面、技術に対する不安と医療過誤訴訟への恐れに悩みと不安を抱えているようです。
確かに修業時代特有の先の見えない人生は不安でしょうが、私も就業時代は、3日徹夜は当たり前。その日その日を懸命に生きていました。
私は、最初は婦人科医でしたが、同期の脳外科医と朝オペ場であいさつして、翌日オペ場に向かうとまだ、彼はまだオペ場に。当時は20数時間の手術はザラ。上は交代してもペーペーはそのまま。
今の若い先生がたは甘えていると思います。
戦争に行かないだけマシ、誰が人生は楽で楽しいと決めたのでしょうか?
私は、美容外科は儲かるか?美容外科の光と影を自らリサーチするために新宿に美容外科クリニックを開業しましたが、医師の募集広告を出すと医師を募集すると発達障害などで意思疎通の取れない変人が毎日のように働きたいとやってきます。
他方、腕のいい医師の報酬は5千~1億円。
それに見合う広告や治療メニューをしっかり構築することで初年度から黒字でした。
素人には美容外科開業は難しいこと。優秀な医師は次々と裏切り開業していく。一時(いっとき)隆盛を極めても金主(かねぬし)がついた後発の医療機関にどんどん追い抜かれてしまうことを学びました。
今はいいですが、今後を考えると、利益が出ている今のうちの売却を検討する今日この頃です。
「勤務医も先が見えたから開業でも…」では絶対に成功しません。
開業しても、自分はこれが得意だからというものがなければ、特色を出せなければ他院に埋没してしまいます。
お金を出しても誰も教えてくれない万金の値があるアドバイスを無料でお教えしたつもりですが、それでもピンと来ない、この話を真剣に受け止められない先生は、開業はおやめになったほうがよろしいです。
無能な医師は、無難な医療モールへ…
そうです。
医療モールはそういう烏合の衆の先生がたのために存在するのです。
最後に開業医小唄で私のお話を締めくくりましょう。
月曜日は、大家のため…
火曜日は、薬屋のため…
水曜日は、検査屋のため…
木曜日は、従業員のため…
金曜日は、家族のため…
土曜日半日、せめて自分の小遣いになれば…
脚下照顧それでも、先生は医療モールを選択されますか?
医療モールに入居してよかった
医療モールに入居して失敗した
医療モールに入居してこんなトラブルがあった
など、情報をもとめています。
当サイトに仮名にて掲載をさせて頂くことがあります。
下記アドレスまでご連絡をお待ちしております。
info@iryou-mall-hikaku.com尚、ご連絡の際は、医療モール名、貴院名、連絡先がない場合は、虚偽として採用は致しま せん。
医療モール比較サイト
info@iryou-mall-hikaku.com
当サイトは、非難・批判、意見投稿、疑義その他に関しては、一切回答を致しません。
開業にお悩みである以下の条件を満たした医師に対してのみ、開業アドバイス及び信頼できる医療コンサルタントを無償でご紹介いたします。
開業を目指し、真摯にアドバイスを希望される医師のうち、以下の条件を満たした医師にのみメールを送られる資格があります。
≪投稿条件≫
- 開業まで1年未満となっている先生には投稿の資格はありません。なぜなら、今からアドバイスしても間に合わないからです。『第10.開業以前に考えるべきこと・なすべきこととは?』にて自己研鑽をなさってください。
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フリーメール不可。そもそもフリーメールしか持たない、名刺もお作りでない方が開業準備をしているとは到底認められません。
ドメインアドレス、勤務先アドレスのみ受け付けます。その他のアドレスは自動的に排除します。 - メールには、半身無帽、胸に勤務先の身分証をつけ、両手で医師免許を持ち、片手で日時が表示されたスマホカメラ持った写真を添付すること。
- 出身大学、卒業年度、最終学歴を記載すること。
- 現在または直近までの勤務先病院名、診療科目を記載のうえ、スマホの電話番号及び勤務先の電話番号を記載すること。
- 専門に特化した開業を目指すか、私のように総花的「何でも屋」の八百屋経営を目指すか?
- 得意分野以外に、皮膚科や精神科などマイナー科目もある程度は診療できるか?
- 開業までの期間(①の通り、1年未満は不可)を記載。
- 開業自己資金及び親族からの融資金額を記載。
- 開業場所は決定しているか?予定はあるか?
- 開業形態(医療モール、一般テナント、戸建てほか)は決めているか?
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医療コンサルタントの紹介を希望されるか?(紹介は情報のみです。紹介料は不要)上記の精査、本人確認に約1~2か月を費やします。問い合わせ多数の際は、さらに長くかかります。確認の上、医師本人であり、開業予定と判断した場合のみ、連絡を返します。
無料であるがゆえ、本人と確認しても多忙の場合は、無回答の場合がありえます。
以上にご納得頂けて、アドバイスを希望される医師のみ投稿をしてください。
管理人
青木 勝彦
一橋大学卒。
東京三菱UFJ勤務後、ソニーグループを経て、同グループ持分法適用関連会社である医療従事者を対象とした医療ポータルサイトM3幹部。そこで医療経営を経験後、大手の総合商社で医療モール開発執行役員を務める。
現在、発展めざましい東南アジアで海外政府主導の病院開発や医療指導のためにベトナム在住。
山手 章
某有名私立医学部卒。
医師、弁護士。
大手病院幹部から厚生労働省に出向。
クリエイトSD絡みの医療モールトラブルにも、弁護士として対応している。
T博士が入居されていた変態整形外科が起こした医療過誤訴訟の患者側代理人も務める。
Y博士 当サイト相談役
某国立大学医学部卒業。慶応義塾大学大学院卒。医学博士。循環器専門医・指導医。呼吸器科専門医・指導医。
元慶応義塾大学医学部准教授、現特任教授。皇室侍従医。
カルフォルニア州医師免許。
メイヨークリニックリサーチフェロー。
RCPSC member(カナダ王室医学会会員)。
元F3000プロレーサー(元国際B級ライセンス)、1級船舶免許セスナ免許、ヘリコプター免許。
鎌倉時代から続く名家で江戸時代は旧大藩の家老家を務めた旧家の直系長男に生まれる。
4代前当主は幕末文久3年、横浜にて貿易商会を創業、現在は非上場株式会社として存続会社を所有(企業価値1,000億円)。
Hクリニック経営のほか、世田谷区に病院、新宿に美容外科クリニックを所有。
渋谷、田園調布に250坪の屋敷、軽井沢に900坪、1,200坪、京都下賀茂、葉山に大型モーターヨットを停泊できる1,000坪の別荘を所有。
北海道で25ヘクタールの牧場・山林を所有、離農する酪農家が多い中、黒字経営を達成。乳牛50頭、どさんこ・サラブレッド計15頭を育てる異色の経歴も。
美容外科クリニックは、経営者として、また研究者として美容外科の実態をリサーチするために、開業。
経営者として、また医師として経営経験も豊富である。
将来の不安を抱える後輩医師たちに少しでも役に立ちたい、誤った選択をしないようにと、自らの経験を披露し、無報酬で当サイトにご協力を頂いております。